案外知られていない貝パールの作り方

本日のテーマ

本日のテーマは「貝パールの作り方」です。なかなか想像しにくいですが、簡単そうに見えて…?

お客様

マリアパールの貝パールって独特のオーロラが美しいですよね。以前、国内で貝パールを作れる職人さんは数えるばかりと伺いましたがそんなに作るのって大変なんでしょうか?

ショップ店長 Maria

ありがとうございます。私は貝パールとは、「日本の伝統工芸品」とか「匠の一品」と言っても過言じゃないと思っております。その理由として、昔から変わらない木枠を使った製法で作られる大変手間のかかる手作業で作られていることがあります。何でも機械化されている今、珍しいと思いませんか?本日は貝パールの作り方についてお伝えしましょう。

貝パールの作り方

天然貝核の原珠をパール塗料に浸しては乾燥させる作業を何度も繰り返してパール塗料を塗装した後、最後の仕上げに磨き上げを施します。

原珠作成

本真珠の養殖に使われているものと同質の天然貝核を用いて貝パールのベースとなる原珠を作成します。作成した原珠をワイヤーに通して木枠に間隔を空けて張ります。

STEP
1

塗装

パールエッセンスや真珠箔と呼ばれる塗料をバットに入れゆっくりと木枠を浸けていきます。何度も塗り重ねることにより真珠層が作られ、その真珠層によっててりと呼ばれる真珠特有の光の多重層反射によるオーロラ効果を伴った柔らかな輝きが生み出されます。

STEP
2

乾燥

十分に塗装したら、木枠をゆっくりと上げていき乾燥室で乾燥させます。塗装と乾燥を何度も繰り返します。

STEP
3

磨き

最後の仕上げに磨き上げを施し完成です。仕上げに磨きを行うことでオーロラのような艶と輝きが生まれ、磨きが施されていない通常の貝パールに比べ、より本真珠に似た輝きを持つのが特徴です。 

STEP
4

まとめ

「貝パールの作り方」いかがでしたでしょうか。貝パールは人工真珠ですが少し特別なものを感じて頂けたら嬉しいです。価格的な価値こそ本真珠に及びませんが、クオリティやコストパフォーマンスの点においては本真珠に引けを取りません。本真珠で真球に近い形状で傷やエクボのみられない珠はとても希少で高価ですが、貝パールは珠はほぼ真球で大きさ・形状も均一なうえ、傷やエクボが見られる珠はごく稀と、品質が安定しています。

また、貝パールは本真珠と比べ、汗・皮脂や傷に強く、耐久性に優れるうえ、本真珠同様の適度な重みにより見た目が自然なことから、冠婚葬祭用・フォーマル用の装身具から普段使いのアクセサリー用途まで、流行・季節・年齢を問わず気軽に身につけることができる素材として定評があります。

お客様

こんなに大変な工程を手作業で行っているなんて驚きました!!貝パールは職人さんの熟練の技術によってその品質が保たれているんですね。

ショップ店長 Maria

はい、まさに「MADE IN JAPAN」と言えるでしょう。世界で最高の人工真珠とも称されるスペインのマジョリカパールにも肩を並べると言われているんですよ。職人さんの数が少なくなっていることは悲しいことですが、このような素晴らしい貝パールを今後も残していけたらいいなと思っています。